2008.05.31(Sat)
曲よりも鍵盤上を滑りゆく洗練された指に見惚れて
092:滑
2008.05.30(Fri)
砂糖菓子 口いっぱいに頬張って愚かな嫉妬も溶かしてしまえ
091:砂糖
2008.05.29(Thu)
どこからか甘い匂いの梔子香 静寂の中 夜は明けゆく
090:匂
2008.05.28(Wed)
結果など後からついてくるものさ
無理でもいいから飛んでみようよ
089:無理
2008.05.27(Tue)
できるなら聞きたくなかった君の嘘 銀のピアスはもう似合わない
088:銀
2008.05.26(Mon)
そらんじて幾通りもの声色で世界作りし朗読の君
087:朗読
2008.05.25(Sun)
海底を彷徨いあぐね真実の言葉を探すマーメイド達
086:メイド
2008.05.24(Sat)
縁台でビール片手に夕涼み 験をかついで「豆富」をいただく
085:富
2008.05.23(Fri)
黄緑の皮を剥く手が嫉妬する 二十世紀のみずみずしさよ
084:世紀
2008.05.22(Thu)
いつの日も礼拝堂のマリア像 すべてを知りて静かに微笑む
083:拝
2008.05.21(Wed)
何もかもぜーんぶ捨ててやり直し 整理整頓大掃除中
082:整
2008.05.20(Tue)
他愛ない一言なれど時として 胸に刺さりし硝子の破片
081:硝子
2008.05.19(Mon)
幾日も待ち焦がれてた君の声 変わらぬ響き今朝は快晴
080:響
2008.05.18(Sun)
新緑の季節に芽吹く新しき 恋はほのかにソーダーの味
079:芽
2008.05.17(Sat)
どの事も予想通りに行かぬもの なれど夢見て未来を思う
078:予想
2008.05.16(Fri)
羅針盤 進むべき道導きて 迷う事なく目的地へと
077:針
2008.05.15(Thu)
くどくどと長い話の返事には 片目瞑ってあくびをひとつ
076:あくび
2008.05.14(Wed)
からころと下駄の音唄うあの坂は 打ち水恋し京都の小路
075:打
2008.05.13(Tue)
原石の内に秘めたる美しさ 妖しく光る紫水晶
074:水晶
2008.05.12(Mon)
トランプのジョーカー引き当て雨の午後
明日はハートのエースになぁれ
073:トランプ
2008.05.11(Sun)
あんなやつ千切って丸めてゴミ箱へ
出来ぬ我が身が愚かに思え
072:箱
2008.05.10(Sat)
老人と呼ばれる事に敏感な 母の好みは赤い洋服
071:老人
2008.05.09(Fri)
名も知らぬ花に心を奪われて 振り向く刹那序章の幕開け
070:章
2008.05.08(Thu)
慣れた店 来るはずのない君待ちて
おかわりのカフェにミルクを落とす
069:カフェ
2008.05.07(Wed)
報われるはずなき想いが集まりて 涙を流す上弦の月
068:報
2008.05.06(Tue)
事務机上に連なる書類山 地滑り起きる日も近きかな
067:事務
2008.05.05(Mon)
少しずつ潮風恋しくなりにけり ふたりで迎える四度目の夏
066:ふたり
2008.05.04(Sun)
日を避けて恋し逢いたし鳴く蝉に 紛れて吾も君の名を呼ぶ
065:鳴
2008.05.03(Sat)
「チューリップ 桜、バラ、百合 どれが好き?」
花に喩えて想いを訊ね
064:百合
2008.05.02(Fri)
喜びも悲しみもみな大声で オペラの如く皐月の空に
063:オペラ
2008.05.01(Thu)
風吹けば葉音奏でる竹林の 土の布団で目覚める子達
062:竹