2008.03.31(Mon)
天邪鬼 寂しいくせに強がって 伏せた睫毛で涙を隠す
031:寂
2008.03.30(Sun)
政治家の名前掲げる人に問う 何を一番愛してますか
030:政治
2008.03.29(Sat)
じゃれあって吾の額を小突く指 君の仕草に心奪われ
029:草
2008.03.28(Fri)
花植えて「おたくの敷地ここまでよ」 境界線と化すプランター
028:おたく
2008.03.27(Thu)
月の夜 君が仕掛けた甘い嘘 気づかぬ振りして右足一歩
027:嘘
2008.03.26(Wed)
垂れ込める雲の狭間に射す光 手繰って上れ天空の園
026:垂
2008.03.25(Tue)
赤とんぼ祖母の背中で聞いた歌 田んぼの畦道茜に染まる
025:とんぼ
2008.03.24(Mon)
牛乳の蓋を飛ばした遠い日の 友は今でも夢を飛ばして
024:牛乳
2008.03.23(Sun)
「また明日」結び言葉に安堵する 吾の居場所を其処に見つけて
023:結
2008.03.22(Sat)
息止めて力を抜いてレントゲン 心の闇を写す瞬間
022:レントゲン
2008.03.21(Fri)
君の髪吾の素肌に絡みつく 甘美な時間永久に願いし
021:美
2008.03.20(Thu)
「おいでよ」と点滅している信号機 渡りたいのに動けなくなる
020:信号
2008.03.19(Wed)
「雨降って地固まる」ってほんとかな おんなじことの繰り返しかも
019:雨
2008.03.18(Tue)
誘われて重いコートを脱いだなら スカートの裾くすぐる春風
018:スカート
2008.03.17(Mon)
青年医汚れなき手で脈をとる 命の重み肩に背負いて
017:医
2008.03.16(Sun)
せせらぎに春の歌声聴きながら 上着を淡い色へと替える
016:せせらぎ
2008.03.15(Sat)
初恋の存在さえも知らぬ頃 君と作った夢秘密基地
015:秘密
2008.03.14(Fri)
閉じた眼に隠した年輪刻まれて 父の強さと優しさを知る
014:刻
2008.03.13(Thu)
指先についたクリーム舐めながら 上目遣いの君に釘付け
013:クリーム
2008.03.12(Wed)
なにくわぬ顔で嘘つくその口を 噛んでみたいと思えてならん
012:噛
2008.03.11(Tue)
からっぽの心が深夜の宙を舞う 静寂の中音さえ鳴らぬ
011:からっぽ
2008.03.10(Mon)
桜雨 優しく甘く暖かく 君の心に降りますように
010:桜
2008.03.09(Sun)
時だけが休むことなく移りゆく 専用椅子は空席のまま
009:椅子
2008.03.08(Sat)
子を持ちて初めてわかる親心 君の成長だけを願いて
008:親
2008.03.07(Fri)
はらはらと君の肩にもなごり雪 忘れないでと唇が揺れ
007:揺
2008.03.06(Thu)
過去なんて振り返らない今日からは 恵風受けて自転車をこぐ
006:自転車
2008.03.05(Wed)
君と吾 空に並んだふたつ星 近くに見えて近くにあらん
005:並
2008.03.04(Tue)
片隅で新芽を出したじゃがいもに 逞しき生教わるキッチン
004:キッチン
2008.03.03(Mon)
前略と縦に並んだ女文字 引き出しの奥見つけた手紙
003:手紙
2008.03.02(Sun)
触れた指熱き想いが流れゆく 凍りし心溶け出すように
002:指
2008.03.01(Sat)
今日の道ほころび始めし蕾あり 優しき風が頬をくすぐる
001:風